みちくさ植物園 初夏~夏編#8

アカツメクサ 別名、ムラサキツメクサ、レッドクローバー。英名通りでまさに「赤いクローバー」です。シロツメクサ(クローバー)との違いは花がピンク以外では、葉っぱが花の直ぐ下に付く特徴があります。また葉っぱもやや尖った菱形◇で丸みのあるクローバ…

みちくさ植物園 初夏~夏編#7

イヌタデ 街中では、不思議と家を壊した跡地に咲いているところを見かけます。ピンクの花なので一本だけで咲いている時は、近づかないとネジバナなのかイヌタデなのか分からなかったりします。最初はハナタデの名前でしたが途中からイヌタデ変わったようで、…

みちくさ植物園 初夏~夏編#6

ネジバナ ネジの螺旋のようにピンクの花を咲かせているのが、ネジバナです。芝生の端っこなどで咲いているので見かけたことがあると思います。不思議なことに螺旋の方向は決まっている訳ではなく、右廻りも左廻りもあります。また何処にでも生えてくるので雑…

みちくさ植物園 初夏~夏編#5

ドクダミ 初夏に純白の清楚な花を咲かせます。湿っぽい日陰や半日陰に群生しているのを見かけますが、ライバルがいなければ日当たりの良いところでも元気に生育しています。草むしりで抜くと葉っぱから青臭い独特の臭いがします。誰かが草むしりをしていて、…

みちくさ植物園 初夏~夏編#4

ユキノシタ 花は初夏に咲き始めますが、タイミングは紫陽花より少し早いです。小さい白い花で中心の黄色のワンポイントが目立ちます。小さな花ですが、花数が多いので近づいてアップで見ると華やかです。花だけをズームアップすると個性的な造形でランっぽい…

みちくさ植物園 初夏~夏編#3

ヒメジョオン 初夏に咲き始めるのがヒメジョオンです。そっくりの花にハルジオンがあります。子供の頃は2種類の花が混ざっているとは知りませんでした。花で見分けるのは難しいので葉っぱで見分けるのがお勧めです。開花期は、関東ではハルジオンは4月~6…

みちくさ植物園 初夏~夏編#2

ニワゼキショウ 北アメリカの原産で明治期に園芸用として日本に入って来たといわれてます。花は1.5cmぐらいでとても小さいですが、花色が鮮やかなので園芸用で持ち込んだ人の気持ちが理解できます。名前は在来種の石菖に葉っぱ似ているので庭を付けて「庭…

みちくさ植物園 初夏~夏編#1

ヒナキキョウソウ 花屋さんで売ってそうなカワイイ花を咲かせているのがヒナキキョウソウです。花色は紫ピンク、真っ直ぐ伸びた茎のてっぺんに一輪の花を咲かせます。北アメリカ原産で日本には、明治時代かそれ以前に持ち込まれたようです。道端でも見かけま…

みちくさ植物園 春編#17

ヘビイチゴ 目を引く黄色い花です。原っぱがあれば、見かけることが出来ると思いますが、街中の公園の脇などでひっそりと咲いていることがあります。ヘビイチゴなんでちょっと恐めの名前がついているので、昔の小学生の間では毒があると噂されてましたが、実…

みちくさ植物園 春編#16

タンポポ 一番有名な雑草がタンポポではないでしょうか。春のアイコンでもあるし、黄色の代表でもあるし、歌でも歌われるし、人気者です。綿毛のタネも子供の時に吹いて飛ばした想い出があるはず。街中で見かけるのは繁殖力の強いセイヨウタンポポがほとんど…

みちくさ植物園 春編#15

シロツメクサ クローバーの名前の方が有名だと思います。四つ葉のクローバーを探したことが無い人はいないのでは?白詰草の名前はガラス製品の保護のために周りに敷き詰められていた事に由来しています。日本では家畜の飼料として輸入したものが野生化して、…

みちくさ植物園 春編#14

ヒメツルソバ ピンクとホワイトの金平糖のような花を咲かせているのがヒメツルソバです。明治時代に観賞用として日本にやって来ました。海辺に自生する蔓蕎麦に似ているところから姫を足して姫蔓蕎麦の和名になったそうです。街中では、植え込みの隙間や人家…

みちくさ植物園 春編#13

オオアマナ オオアマナは和名で明治時代に観賞用としてヨーロッパからやって来ました「オーニソガラム」が元の名前です。日本に自生しているアマナに似ていて、アマナより少し大きいのでオオアマナの名前がついたそうです。ソメイヨシノが終わった頃に地面近…

みちくさ植物園 春編#12

スミレ 春に見れて嬉しい花がスミレです。春の代表と言える花ではないでしょうか。街中では何処で見ることが出来るのか?一番見かけるのは、道の端などのコンクリートの隙間です。広めの公園でも見れると思います。スミレの名前はスミレ科の総称として使われ…

みちくさ植物園 春編#11

ナガミノヒナゲシ ナガミノヒナゲシ、最近はナガミヒナゲシと表記されてることが多いですが、ナガミノヒナゲシの呼び名の方が古いようです。昔は近所で見たことはありませんでしたが、いつ頃からか蛍光っぽい赤ピンクの花が目に付くようになりました。突然に…

みちくさ植物園 春編#10

カラスノエンドウ 早春に見かけるようになるピンク花です。ある程度の土がある場所ならばどこでも見れると思います。マメ科なのでサヤエンドウをミニチュアにした感じの実が付きます。この実が黒くなるのでカラスノエンドウになったそうです。似た花にスズメ…

みちくさ植物園 春編#09

ホトケノザ 春の初めに咲き始める赤紫の花がホトケノザです。空き地があれば群生していますが、道端でも見かけることが出来ます。春の七草にホトケノザの名前が出てきますが、これは同じ名前で呼ばれているキク科のタビラコのことを指しているそうです。花を…

みちくさ植物園 春編#08

ユウゲショウ 毎年、隅田川テラスでは芝生の生えている斜面に少しまとまって咲いています。花は小さいがピンクが目立ってて、雑草なの?と思っていたら、やっぱり元々は北アメリカ南部原産で、明治時代に園芸用として持ち込まれたのが野生化した花でした。開…

みちくさ植物園 春編#07

ツタカラクサ ツタバウンランとも呼ばれています。実家ではある時から毎年、春になるとカベの隙間から芽を出して花を咲かせるようになりましたが、名前は知らないままでした。最近ではけっこう色々な所で見かけるようになったので、調べて見るとツタカラクサ…

みちくさ植物園 春編#06

ノゲシ 早春から街の至る所で見かけるようになる、タンポポに似た黄色い花がノゲシです。背が高いのでタンポポではないとは気づいているとは思うのですが、名前までは知らない人が多いと思います。タンポポは茎の先に花が一つしか咲きませんが、ノゲシは、先…

みちくさ植物園 春編#05

ムラサキハナナ 菜の花が咲く頃に見かける、同じアブラナ科の紫の花がムラサキハナナです。別名はショカツサイ、オオアラセイトウ、ハナダイコン。知り合いでダイコンパナと呼んでいる人もいました。春になると色々な場所で見ることが出来ると思います。電車…

みちくさ植物園 春編#04

ハルジオン カタバミが「キング・オブ・雑草」ならば、ハルジオンは「クイン・オブ・雑草」。この花も見たことがない人はいないハズです。貧乏草の名前の方が有名かも知れません。花は白色とピンクの種類。そっくりな花でヒメジョオンがあります。早春に咲き…

みちくさ植物園 春編#03

オオイヌノフグリ 春になってソメイヨシノが咲く頃、地面の近くでは、小さな青い花が沢山咲いているのを見ることが出来ると思います。かなり小さな花なので意識して見ないと気が付かない人も多いのではないでしょうか。気がつけば色々な場所で咲いてます。花…

みちくさ植物園 春編#02

カタバミ 名前は知らないかもしれないが、きっと見たことが無い人はいないと思います。 まさに、「キング・オブ・雑草」ハート♡の三つ葉なので、子供の頃はこれを三つ葉のクローバかと思ってました。 地下茎でも増えるし、タネ遠くまで飛び散るので繁殖力は…

みちくさ植物園 春編#01

ハナニラ 白い花が町に春の訪れを知らせてくれます。ちょっとしたスペースに良く生えています。公園などの広い場所では群生して花を咲かせています。英名はスプリング・スター・フラワーで「春の星花」です。白い花が一般的ですが、青系の花も見かけます。ハ…

ソメイヨシノの親探し3 兄弟の試練編

兄弟と言われる6本の桜を観察した時に桜の扱われ方が気になったので●135番のコマツオトメは、大切に管理されています。紹介の札もあり別格。 周りに人が立ち入らない土の部分がかなりあり、他に比べて良い環境です。 樹勢も問題ないと思われます。 ●145番、…

ソメイヨシノの親探し2 兄弟は似ているのか

桜の季節を迎えたので、兄弟と言われる6本の桜を観察しに上野公園へ ●135番のコマツオトメは、早咲きでソメイヨシノより1週間ちょっと先に咲いています。蕾はピンクが濃く、花はやや小ぶりです。遠目からでは、思っていた程ソメイヨシノとの印象の違いは感…

ソメイヨシノの親探し1 染井吉野のことはソメイヨシノに訊く

2000年代 世の中は本格的な分子生物学の時代を迎えて、今まで行き詰っていたソメイヨシノの親探しも新たなステージに突入したようです。多摩森林科学園 多摩森林科学園の勝木俊雄さんが染井吉野の遺伝子(SSR部分で)を比較分析したところ、エドヒガン47%、…